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細かい円高戻りの要因

昨日は154円まで円高に戻りましたね。その背景について聞いてみましょう。

神の解説

昨日の円高の背景には、複数の要因が絡み合っています。

1. リスク回避の円買い
株式市場の下落や中東地域の地政学的リスクが強まったことで、安全資産とされる円が買われました。特に、イランによる大規模な報復攻撃準備という報道が地政学的緊張を高め、リスクオフの動きを誘発しました。


2. 日銀の利上げ観測
日本銀行が追加利上げに動く可能性が市場で意識され、円の魅力が相対的に高まったとされています。特に、日本の金利政策が変更される可能性が、投資家心理に影響を与えています。


3. 米国経済指標の影響
米国の9月コアPCE価格指数が予想通りの結果となり、インフレの抑制が進んでいないとの見方が広がりました。一方で、新規失業保険申請件数の減少が労働市場の強さを示し、これが一時的なドル高につながりましたが、その後のシカゴ景気指数の悪化がドル売りに転じる要因となりました。

これらの要因が重なり、円が続伸した形です。

 

ガネッシュ

なるほど。世界は不安定でアメリカは利下げを進めるなかで、日本は今更ながらにゼロ金利脱却を狙って利上げに踏み出そうとしているから世界的に日本円が魅力に見えるという訳ですね。しかし日銀が利上げをしたい真の目的はガソリンやら食糧やらが円安で高すぎるから円高にして格安にしたいという政治的背景だけで、なにも日本経済が改善された訳ではないところが致命的な落とし穴ですよね。だからトランプ需要では簡単に円安に戻るし、そこまで日本円の魅力が急増している訳ではありません。

​​経済のプロとしての観点がなく政治家と世論に煽られて円安を急ぐから、ちょっとした世論の変化で利上げも延期してしまう。

ということで、フラフラした利上げデマに振り回されないよう、上がることも下がることもリスクとして視野に入れながら、最大限の利益を求めるしかなさそうです。

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