ドル円は156円まで上昇しました。トランプ特需が拍車をかけて、下院の共和党圧巻に加え上院までが共和党のレッドカラーに染められたことから、来年1月20日発足の新トランプ政権にブレーキを掛ける役割が無くなってしまいました。
それでもドル買いが止まらないということは、それだけ隠れトランプ派が多いということ。アメリカ至上主義への賛成というよりは、男性優位社会への回帰、もしくは資本主義の限界を感じているアメリカ人が多いという意味に捉えています。良くも悪くも白黒をはっきりさせたいという意識の表れだと思うのですが、トランプ氏を生理的に受け入れられるかどうかの票差のような気もします。
適当な分析ですが、日本がとりあえず自民党に入れていたのと同じようなもので、選挙なんて噂とマスコミと有権者が属する組織によって票が変わりますので、政治的には大して意義なんてないものです。
ということでチャート分析です。本日はクロスドル以外の通貨ペアについて。
まずはユーロ円0.5枠。
158円から160円の2円レンジが5周期を迎え、そのエネルギーは10円。それが160円で噴出したとして165円で反転していますので、まだ5円は残っている計算です。一度175円まで到達した通貨ペアなので上昇を遮るものは少なく、まだ上昇の目途があると考えます。
続いて豪ドル円0.5枠。
94円と98円の4円レンジが3周期目です。4円の保ち合いというのも大きいですね。上昇の目途を12円と捉えれば101円に加算して113円。まあ大胆すぎる予想なので、普通に考えて直近の高値107円まで上がるか。もしくは直近の安値90円まで反落するか。いずれにしてもレート幅が広いトレードになります。
最後にポンド円0.5枠。
ポンド円は0.5円で見るとまだまだ上昇の余地がありそうですが、1.0枠で見ると相当な上限まで到達しています。天井に突き当たってレンジ形成をしている感じです。なので一見すると205円まで上がりそうですが、相当な勢いがないと天井を突き破ることは難しい局面ではないかと思います。下落目途は188円。日和見的な相場です。
結論として、ユーロ円と豪ドル円は上昇中。ポンド円は上昇が終焉を迎えて方向性なしといったところです。